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㉜歯科衛生士の役割

こんにちは
衛生士の原です。
本日は、歯科衛生士の役割についてお話しします。歯科衛生士はどのような役割をするのかお話しします。

大きく分けて歯科衛生士の仕事は3つあります。
1つ目は
歯科予防処置です。
う蝕や歯周病の歯周疾患を予防することです。
歯周予防処置としては、お口の中にあるプラーク、歯石を除去するスケーリング、歯磨きだけでは落とせない汚れ、着色を落とすことのできる歯面研磨というものを行います。
う蝕予防処置としては、フッ化物歯面塗布、フッ素入りの歯磨き粉での予防を行なっていきます。
※注意事項※
フッ素塗布を行ったら30分間はご飲食はご控えください。

2つ目は
歯科保健指導です。
お口の中の健康の意味や必要性を伝え指導していくことです。
保健指導の主な指導は歯磨き指導です。
正しい歯磨きの仕方(歯ブラシの持ち方、ブラッシング圧、磨き方)補助的清掃用具の選び方などを指導していきます。
歯磨き指導以外にも、生活習慣の指導、禁煙指導、食生活指導なども歯科衛生士が行って行きます。

3つ目は
歯科診療補助です。
歯科医師が行う治療をスムーズに行えるように補助することです。
患者様が今どんな治療をしているのか、何の為に治療を行っているのか理解するのも歯科衛生士業務で大切なことです。

気になることや聞きたいことがある方は気軽にお声掛けください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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㉛レントゲン写真

こんにちは、衛生士の會澤です。

今回は「レントゲン写真の種類」についてお話しします。

当院では初めていらっしゃった際にお口全体のレントゲン写真(パノラマエックス線写真)をお撮りしており、必要でしたら小さいフィルムを使った部分的な写真(デンタルエックス線写真)や3次元的な写真(CT)などの撮影をして、より詳しく撮影しております。

それぞれの写真が何の為に撮っており、どのような意味があるのか1つずつご説明させていただきます。

・パノラマエックス線写真

歯列全体と周囲の骨を撮影します。

1枚のフィルムに歯だけではなく上下顎骨及び鼻腔、上顎洞、下顎枝、顎関節などの周辺組織の状態が映される為、広範囲の撮影や混合歯列期の観察をする事ができます。

但し、機械が動きながら撮影するので不鮮明です。

・デンタルエックス線写真

1枚の小さいフィルムを使い、目的の歯の部位を鮮明に写します。

その為、パノラマエックス線写真よりも歯やその周囲組織をさらに詳しく確認する必要がある場合に撮影します。

デンタルエックス線写真の多くは根管治療の際に使用します。

・CT

3次元画像によって顎骨や神経の位置、歯周組織の欠損状態、歯根の病変などの情報をパノラマ写真よりも正確に知る事ができます。

また顎や歯だけでなく、上顎洞の形態や病巣などを立体画像で確認する事ができるので、歯周病や親知らず、根管治療、インプラントなどの治療の際に幅広く応用することができます。

それぞれのレントゲン写真にはいろいろな意味があり撮影しております。

診療の際に患者さんもご自身のレントゲン写真を見ていただきながら医師や衛生士から説明させていただいた方がより深く理解でき、より満足して頂けるかと思います。もしレントゲン写真を見た際に疑問に思ったことや気になる事がございましたら、お気軽にお申し出ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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㉚歯並びの大切さ

本日は歯並びの大切さについてお話をします。

以前お話に出てきた「8020運動」を覚えているでしょうか。

80歳になっても20本当に以上自分の歯を保とう」という運動です。

開始した1989年は達成者が8%2011年には約40%2016年は約50%と飛躍的に伸びています。

ではどんな人が8020運動を達成しているのでしょうか。

丁寧な歯磨き、フロスや歯間ブラシを併用するといったケア方法はもちろん誰にとっても必要ですが、他にも着目すべき点はあるのでしょうか。

東京歯科大学歯科矯正学講座が行った研究にこんなデータがあります。

300人以上の8020達成者の口を調べてみるとほとんどが噛んだ時に上の歯が下の歯を覆っている状態であり、矯正治療の対象となるような下顎や下の歯が出ている受け口や、上下の歯を噛み合わせた時に前歯が噛み合わない状態の人は見当たらなかったそうです。

調査によると、300人中10人程度は受け口である為、この結果から、「8020を達成する為には良好な噛み合わせが重要なのでは」という見解でした。

また、8020を達成した方は男女共にしっかりしたあごの骨格を保っていることも特筆すべき点です。

歯が残っていることで顎が退化せず、身体のバランスへのいい影響へのいい影響にも繋がります。

このような方は噛む力の調査でも、20歳代の正常な噛み合わせの人と比較して遜色ない結果が出たそうです。

これまでは若い方を中心に、見た目の改善を目的に矯正治療を希望される方が多かったのですが、今は大人になってから矯正治療に取り組む方も増えました。歯並びやかみ合わせを良くしておくことは、将来のは健康に良い結果をもたらす可能性があると考えられます。

しかし、矯正治療は時間もお金もかかります

歯並びに課題がある場合は、どうすればいいのでしょうか。

最も大切なのは、定期的な検診で、自身の歯の状況を把握することです。そして自分の歯並びに応じたケアを覚えておくのがいいでしょう。

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矯正日記

年齢:27歳

費用:83.6万円

治療期間:

8ヶ月/2年6ヶ月中

 

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㉙歯周検査の重要性

こんにちは神保町ミセ歯科・矯正歯科です。

みなさん、突然ですが歯科医院で歯石取りのお掃除をして満足して歯科医院に通うのを辞めてしまっていませんか??

もちろん歯周治療の一環として歯石取りは非常に重要なことです。しかし、歯石をとれば歯周病が治るかと言われると全くそうではありません。

歯周病の原因として、1番はプラーク・歯垢・歯石と呼ばれる細菌の塊です。
ですが、これだけが歯周病の原因になっているわけではありません。

歯周病の原因には細菌以外にも
・噛み合わせ
・歯並び
・歯にヒビが入っている
・親知らず
・虫歯が歯茎の下まで進行している
・合わない詰め物、被せ物が入っている
・歯の根っこの部分に膿が溜まってる
・矯正治療

など、皆さんが想像している以上に様々な原因があります。このように細菌以外の原因で歯周病になっていた場合、歯石取りの治療のみでは歯周病が治ることはありません。

では原因が細菌以外であることをどのようにしたら発見することができるのでしょうか。

それは歯周検査です。

歯石取りをして歯周病の主な原因の細菌は取り除くことができ、本来であれば歯茎が健康な状態に戻ってくるはず。しかし、上に書いた細菌以外の原因で歯周病になっていた場合は歯石取りでは治ることはありません。

つまり、歯石取りをした後の再検査時に治っていない場所は細菌以外の何らかの理由で歯周病が進行していることが考えられるのです。

それを知るために私たちは必ず歯周治療をした後は再検査を行います。

再検査で歯周病改善がみられ、問題がなければその後は定期検診で問題が起きないようにお口の中を管理していきます。
もし再検査時に細菌以外の原因を発見した場合には必ずその原因に合わせてアプローチし解決した後に定期検診に移行し問題が起きないようにお口の中を管理していきます。

再検査は普段は歯茎に覆われていて見えない内部の状態、まだ症状として現れていない小さな変化を発見する大切な検査です。

今まで歯石取りや、歯周治療をして満足して再検査をしていない方。もしかしたら歯茎の中で何か自分では気づけない問題が起きている可能性もあります。

必ず再検査を行い、問題ないと安心できる状態で定期検診に移行しましょう✩

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㉘自分に合った歯磨き方法

㉘自分に合った歯磨き方法
こんにちは
衛生士の原です。

本日は自分に合った歯磨き方法についてとオススメの補助的清掃用具についてお話しします。

まず歯磨き方法です。
①スクラッビング法
歯や歯肉に対して歯ブラシを直角に当てて横に小刻みに動かし磨く方法。
操作が安易で歯頚部、歯間部、咬合面のプラーク効果除去が高い。
清掃除去率が1番高い磨き方です。
※力強く磨いてしまいますと歯茎を傷つけてしまう可能性ありますので優しい力で小刻みに動かしましょう。

②バス法
歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境い目に45度の角度で当てて歯周ポケット(歯と歯茎の深い溝)の中に入れてマッサージするように磨く方法です。
歯周ポケットの中の汚れ除去、歯茎のマッサージに効果的な磨き方です。
腫れている歯肉、出血がある、深い歯周ポケットがある、外科処置の術後の方が適応です。

③1本ずつの縦磨き法
1本の歯を3面に分けて磨きます。
歯ブラシを縦にして、歯軸に平行に当て、上下運動を行います。
時間はかかりますが歯間部のプラーク除去効果は高いです。
歯列不正、転位歯、歯間空隙が大きい、軽度の歯肉炎がある方が適応です。

続いて、おすすめの補助的清掃用具です。
タフトブラシです。
最後臼歯遠心(1番奥の歯)、欠損歯や孤立歯の周囲、矯正装置の装着部、ブリッジのポンティック連結部やインプラントなどの部分磨きとして使用します。
1番奥の歯は磨き残しが多いと思いますがタフトブラシは毛先の束が小さいので奥まで届き磨きやすいです。
是非よかったら使用してみてください。

歯磨きのことで気になることありましたら歯磨き指導も行いますのでお気軽にお声かけしてください。

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㉗骨粗鬆症

こんにちは、衛生士の會澤です。

今回は「骨粗鬆症と歯科の関係」についてお話しします。

骨粗鬆症とは骨吸収と形成のバランスが崩れて骨吸収量が増し、骨密度の低下により骨が脆くなり骨折のリスクが高まった状態です。加齢により増加し、特に女性では閉経後のエストロゲン分泌低下のため好発します。

治療薬には、骨折リスクを軽減させることを目的に骨吸収抑制薬、骨代謝調整薬、骨形成促進薬が用いられています。

骨粗鬆症では、ビスフォスフォネート製剤(BP剤)やエストロゲン製剤、抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)などの骨を強くする作用があるお薬が治療に用いられています。

これらのお薬を一定期間以上服用中に抜歯やインプラントなどの外科処置を行なった場合、副作用によって顎骨壊死(顎の骨が露出して腐る)や炎症がひどくなるといった副作用がありますので、骨粗鬆症のお薬を飲まれていたり、注射による治療をされている方は外科処置の前に必ず担当医師にお伝えください。

ここで顎骨壊死について詳しくお話しします。

骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(MRONJ)は、骨粗鬆症のお薬(強力な骨吸収抑制薬であるビスホスホネート(BP製剤)の長期投与や抗RANKL抗体(デノスマブ)の服用)によって顎の骨が細菌感染して腐ってしまう病気です。

したがって副作用が起こらないようにするには、口の中を清潔に保っておくことが大切です。

以下のような症状が出た場合は、すみやかに担当の医師にご相談下さい。

・治療後、口の中の痛みがなかなか治まらない

・顎が腫れる

・歯がぐらつく

・歯茎から、白色の硬いものが見える

・下口唇にしびれがある

・歯が自然と抜けてしまう

一度顎骨壊死が起こってしまうと治療に長い時間がかかり、外科手術での対応が必要な場合もありますので、定期的に検診を受けて口の中の環境をチェックしておくことで副作用が起こるリスクを避けましょう。

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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㉖バイオフィルムとは

こんにちは

本日は「バイオフィルム」について書いていきます。

歯を失って本数が減ると、食を楽しめなくなるだけではなく噛む力が弱くなるため、食べやすいものだけを口にすることになります。

具体的には噛まずに飲み込める米類、菓子パンなどの炭水化物を好むようになり、糖質を摂取する頻度が高くなります。注意が必要なのは、その結果、糖尿病をはじめとする生活習慣病のリスクが高くなることです。

歯を失うと、どうしても葉物野菜や肉類などは噛み切れないため食事に取り入れなくなります。それが原因で、ビタミン類やたんぱく質などの摂取量が減り、全身の健康状態に影響が出ます。そのため、歯を一本でも多く残すことは、全身の健康に繋がると考えられています。

歯を失う二大要因の虫歯と歯周病に共通するのが「バイオフィルム」です。口の中に食べかすなどが残っていると、口の中の細菌が増える原因になります。その細菌同士が結びついて、簡単に取れなくなるのが「バイオフィルム」の正体です。

以前は歯についたぬめりのことを歯垢あるいはプラークと呼んでいましたが、最近では歯だけではなく歯茎の表面や舌の上など、口の中のさまざまな部分に発生するぬめりをバイオフィルムと呼びます。身の回りのもので例えると、台所の排水口に発生するぬめりとを同じようなものです。このバイオフィルムが出来ないようにすることが、お口のケアの目的です。

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矯正日記

年齢:27歳

費用:83.6万円

治療期間:

7ヶ月/2年6ヶ月中

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㉕仮歯の役割


こんにちは、神保町ミセ歯科・矯正歯科です。
本日は仮歯についてお話しします。

仮歯は最終的な被せ物ができるまでの間にお口の中に入る仮の被せ物のことを指します。

仮歯を作成する目的としましては
・最終的な被せ物を入れるためのスペース確保ため
・空間があることにより噛み合う歯が伸びてこないようにするため
・歯がないことにより見た目が悪くならないようにするため
・食事が不自由にならないようにするため
などです。


次に仮歯と最終的な被せ物の違いですが
・素材
・付ける時の接着剤
上記の2点が主に異なります。


素材に関して
仮歯は歯科用レジンと呼ばれるプラスチックで作られています。
プラスチックの物なので強度が強い素材ではありません。

最終的な被せ物は金や銀を使用した金属、ニケイ酸ナトリウムを使用したセラミック、ジルコニアでできたジルコニアセラミックなどで作られています。
どれも強度がしっかりとある素材です。


接着剤に関して
仮歯は長期間使用を目的としておらず、最終的な被せ物が出来上がってきた場合には仮歯を外し出来上がってきた物と置き換える必要があります。
置き換える際に仮歯を削って壊して外してしまうと、仮歯の中の歯が傷つき形が変わってしまう可能性があるため少しずつ力を加え外します。
そのため最終的な被せ物を付ける際に使用する接着剤でつけてしまうと外れなくなってしまうので仮歯用の接着剤を使用します。

また仮歯用の接着剤はメーカーの添付文書に3週間程度の接着に使用するものと記載があるため、数ヶ月・数年という長期使用には対応していません。


最終的な被せ物を付ける接着剤は外すことを想定していないため仮歯用の接着剤よりも強力なものを使用します。


仮歯と最終的な被せ物にはこのような違いがあります。


今お伝えしたことも含め仮歯のまま放置することで下記のことが起こりうる場合があります。
・強度が強くないため長期間使用で割れる
・接着剤が仮歯用なので外れてしまう
・表面が粗造であるためプラークや歯垢・着色がつきやすく、歯周病になる

なので仮歯で満足してしまいがちですが長期間、仮歯で放っておいてしまうのはあまりおすすめしません!


※場合によっては仮歯で病状の経過を見る場合もあります。

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㉔メインテナンスについて

こんにちは。

衛生士の原です。

本日はメインテナンスについてお話しして行きます。
メインテナンスとは歯周治療が終了した後も歯周組織を健康な状態に維持することです。
目的は、
1.炎症の再発を予防する(歯周病の進行を抑制する)
2.歯周治療の予後判定
3.患者様への指導とモチベーション再強化
4.全身状態•生活習慣の確認

メインテナンス時に行うこと
①プロービング
→歯周プローブを用いて歯肉溝やポケット内(歯と歯茎の深い溝)を探索すること。
プローブの挿入圧は20〜25gでアタッチメントレベル(歯肉が歯に付着する位置)、歯肉縁下歯石の有無、病的歯根面の形態を知ることができます。
歯周病が進行してる場合や炎症時には歯周プローブが深く入ります。
(3ミリ以下が健康な歯茎、4ミリ以上が歯周病が進行している歯茎)
②動揺度
→ピンセットを用いて歯槽骨(歯を支える骨)の破壊の進行度を調べること。
進行すると歯を支えてる部分が少なくなり歯が動き出します。
炎症が軽減すると動揺度も減少していくことがあります。
③プラークコントロール(pcr)
→お口の中を染め出しし磨き残しの確認をします。
汚れが残っている部分が赤く染まります。
プラークコントロールが良好なのは20パー以下です。

3ヶ月に1度のメインテナンスはとても大切なことです。
健康な歯を使っていくには検診は欠かせないことですので一緒に健康な歯を作っていきましょう。

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㉓妊娠時のお口の中の変化

こんにちは、衛生士の會澤です。
今回は「妊娠時のお口の中の変化」についてお話しします。

まず妊娠期に起こりやすい口の中の変化をご紹介します。
・歯ぐきに腫れや出血がある
・歯や歯茎に痛みがある。
・唾液のネバネバ感が強く感じる。
・気分が悪く歯磨きすることができない。
・食事回数が増え、歯垢が溜まりやすく感じる。
このような事が妊娠期に起こりやすいです。妊娠による身体的変化や生活習慣の変化によりお口の中も非常に影響を受けやすい状態になっております。
お口の中の状態に影響を及ぼす女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは、妊娠時には胎盤から分泌されるようになり出産直前までその量は増大します。この女性ホルモンの影響で唾液のネバネバ感が強くなり、口腔内の自浄作用が低下することで歯ぐきの炎症や出血が起こりやすく妊娠性歯肉炎を起こす場合がございます。
また、妊娠12~13週目にかけて歯肉縁下(歯ぐきより下)の細菌叢が大きく変化すると言われております。これら細菌やホルモンの増加により、少量のプラーク(磨き残し)に過敏に反応し妊娠期特有の歯ぐきの発赤や腫脹、出血がみられます。
妊娠前から歯周炎のある妊帰の方は病態が進行しやすい傾向があるため注意する必要がありますので、プラークコントロールを十分に行う必要があります。
また、食事内容や回数の変化、妊娠悪阻により歯磨きを行いにくいなど、口腔清掃が不十分となり歯周病や虫歯が発症しやすいです。
妊娠初期にある妊娠悪阻の時期に「歯ブラシを口に入れると吐き気がする」などがある場合は、できるだけ気分のよい時に歯みがきを行ったり、歯ブラシのヘッドの部分を小さなものに変えたり、ブラッシング方法の工夫や回数の変更や磨けない時はぶくぶくうがいを頻繁に行うなど改善する必要があります。
また、個人差はありますが食事や間食の回数が増す事がありますので、食後の歯みがきやうがいをこまめに行うようにしましょう。また食べ物の好みが変わりやすいので、糖分の多い飲食物や酸性食品をだらだら食べることは控えましょう。
妊娠期は今まで起こらなかった事が起き、不安に感じる事が多くなるかと思いますが、もし何か気になる事がありましたらお気軽にご相談下さい。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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