こんにちは、神保町ミセ歯科・矯正歯科です。
本日は仮歯についてお話しします。
仮歯は最終的な被せ物ができるまでの間にお口の中に入る仮の被せ物のことを指します。
仮歯を作成する目的としましては
・最終的な被せ物を入れるためのスペース確保ため
・空間があることにより噛み合う歯が伸びてこないようにするため
・歯がないことにより見た目が悪くならないようにするため
・食事が不自由にならないようにするため
などです。
次に仮歯と最終的な被せ物の違いですが
・素材
・付ける時の接着剤
上記の2点が主に異なります。
素材に関して
仮歯は歯科用レジンと呼ばれるプラスチックで作られています。
プラスチックの物なので強度が強い素材ではありません。
最終的な被せ物は金や銀を使用した金属、ニケイ酸ナトリウムを使用したセラミック、ジルコニアでできたジルコニアセラミックなどで作られています。
どれも強度がしっかりとある素材です。
接着剤に関して
仮歯は長期間使用を目的としておらず、最終的な被せ物が出来上がってきた場合には仮歯を外し出来上がってきた物と置き換える必要があります。
置き換える際に仮歯を削って壊して外してしまうと、仮歯の中の歯が傷つき形が変わってしまう可能性があるため少しずつ力を加え外します。
そのため最終的な被せ物を付ける際に使用する接着剤でつけてしまうと外れなくなってしまうので仮歯用の接着剤を使用します。
また仮歯用の接着剤はメーカーの添付文書に3週間程度の接着に使用するものと記載があるため、数ヶ月・数年という長期使用には対応していません。
最終的な被せ物を付ける接着剤は外すことを想定していないため仮歯用の接着剤よりも強力なものを使用します。
仮歯と最終的な被せ物にはこのような違いがあります。
今お伝えしたことも含め仮歯のまま放置することで下記のことが起こりうる場合があります。
・強度が強くないため長期間使用で割れる
・接着剤が仮歯用なので外れてしまう
・表面が粗造であるためプラークや歯垢・着色がつきやすく、歯周病になる
なので仮歯で満足してしまいがちですが長期間、仮歯で放っておいてしまうのはあまりおすすめしません!
※場合によっては仮歯で病状の経過を見る場合もあります。
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日付: 2023年9月22日 カテゴリ:ブログ