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㉑保険内の白い詰め物被せ物

こんにちは、神保町ミセ歯科・矯正歯科です。

本日は保険適応の白い詰め物、被せ物についてお話しします。


まず保険適応となる白い詰め物・被せ物、CAD/CAMについて簡単にご説明いたします。

CAD/CAMの素材はハイブリッドレジンと言われる、歯科用レジンとセラミックを混ぜたもので、1つのブロックをコンピューターシステムで削りだし作成されます。

平成26年4月よりCAD/CAMの被せ物が先進医療として保険適応になりました。

CAD/CAMが導入されてから保険適応内で白い詰め物・被せ物が出来るようになり、セラミックなどの保険適応外の詰め物・被せ物にしなくても審美的に良いもので費用を抑え治療ができるようになった反面、問題も起きてきています。

ここからはその問題について詳しくご説明いたします。

問題の内容ですが、脱離(外れてしまうこと)や破損がほとんどです。


CAD/CAMに関する研究をした論文よりCAD/CAMで作成した詰め物・被せ物を装着してから22ヶ月間どのくらい問題が起きているかですが、下記のような結果になりました。

CAD/CAMで作成した被せ物の脱離率は8.0%、脱離した症例はいずれも装着後1年以内に発生しており、脱離した27症例中21症例は半年以内に発生しています。

また、破損率に関しては4.3%を占めており、破損までの期間は2週間以降1ヶ月以内が最も多かったそうです。

破損の原因として考えられることは
強い咬む力が63.5%と、力による破損が多いことわかります。

近年の報告では、白い被せ物でも素材がことなり保険適応ではないセラミックで作成した被せ物の脱離率は5年間で4.7%との報告もあり、これらの研究結果よりCAD/CAMによる詰め物・被せ物は極めて脱離や破損の発生率が高い傾向にあることがわかります。


保険適応内で白く審美性が高い治療が受けられるようになった反面、やはり力には弱く破損してしまうリスクであったり素材の性質により脱離してしまうリスクが高かったりと問題が起きる可能性も高く秘めています。

今後白いもので詰め物・被せ物をお考え方は是非参考にしていただけたらと思います。

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