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【89】型取りの材料

こんにちは衛生士の會澤です。

みなさんは歯科医院で型取りをしたことはありますか?

詰め物や被せ物、マウスピース作製の時などに型取りします。

型採りに使用する材料(印象材)には大きく分けて2種類あります。

①アルジネート印象材

②シリコンゴム印象材

今回は、アルジネート印象材についてのお話させていただきます。

アルジネート印象材は現在、歯科診療で最も使われている印象材になります。

よく見るのはピンクのものだと思いますが、ピンク以外にも緑や白などもあります。色によって効果スピードが変わります。

アルジネートの主成分は、アルギン酸ナトリウムと石膏です。

アルジネートは時間が経つにつれて水分が蒸発しその後収縮し、変形してしまう恐れがありますので型取り後はすぐに石膏を注がないといけません。

〜型取りの流れ〜

①トレー試適

患者様それぞれ口の大きさが違うので、まずは口の中で試適します。

②練和

アルジネート印象材の粉と水をゴム性のカップに入れて、しっかり粉と水が混ざるようによく混ぜます。

この際に水温は低い方が硬化スピードは遅くなります。

③脱泡

粉と水がしっかり混ざりきったら脱泡します。

この時にしっかり脱泡できていないと材料の中に気泡が入ってしまい精密な型取りができないので、カップに押しつけるように脱泡します。

④トレー盛り付け

⑤型取り

流れは以上になります。

硬化時間は大体3分ほどで型取りができ、その後は型に石膏を流し込み終了となります。

石膏を注ぐ時も気泡が入らないようにバイブレーダーにかけながら注がないといけないのでとても大変です。

次回はシリコン印象材についてお話ししますので、お楽しみにお待ちください。

少しでも参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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