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【75】歯周組織

こんにちは衛生士の會澤です。

前回の復習をすると、まず歯の歯茎より上の部分を歯冠、歯茎より下の部分を歯根といい歯の表面にはエナメル質があり象牙質、セメント質と続きその下に歯髄といい神経の管があります。

前回のことを踏まえて今回は歯周組織についてお話しさせていただきます。

歯周組織ですが文字の通り歯の周りの組織なので歯を支えているものになります。

歯周組織に歯根膜、歯槽骨、歯肉溝、歯肉があります。

では、まず歯根膜からご説明します。

⚪︎歯根膜

歯と歯の根を支えている骨(歯槽骨)の間にある薄い膜になります。

厚さは0.2〜0.3mm程度です。

食べ物を噛む際や歯にかかる力を吸収・緩和し、歯に加わる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きもしています。

ですが歯ぎしりやくいしばりで歯に過度な力がかかってしまうと、歯根膜炎となり痛みが出ることもあります。

⚪︎歯槽骨

歯を支えている骨です。

歯周病でこの骨が大きく破壊されると、歯が揺れる原因になり最悪のケース自然脱落します。

⚪︎歯肉溝

歯肉と歯の境目にある小さな隙間です。

健康な人は2〜3mmの深さがあります。

ですが歯周病が進行していくとこの溝が4mm、5mm…と徐々に深くなっていきます。このように炎症などによって深くなった状態を歯周病と言います。

歯根の長さはだいたい12mmと言われているので歯周病の検査した際に12mmと溝が出てしまった場合、根の先まで検査時に触れてしまっているということになり最悪のケース破折や亀裂が入っているのではないかと疑います。

⚪︎歯肉

歯槽骨を被っている軟らかい組織で、一般的に歯ぐきと呼ばれている部分です。

健康的な人の歯肉はとてもきれいなピンク色をしていますが、炎症を起こしていると赤色、タバコを吸われてる方はメラニン色素沈着によって黒っぽい色や褐色に変色します。

歯肉は大きく分けて2種類あり、歯肉溝を形成している歯肉を遊離歯肉、歯槽骨に付着し可動性のない歯肉を付着歯肉といいます。

以上が歯周組織になります。

歯は普段目に見えないいろんな組織で支えられています。

今あるご自身の1本1本の歯をしっかり大切にしていきましょう。

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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