こんにちは衛生士の會澤です。
本日は歯肉増殖症についてお話しさせていただきます。
歯肉増殖症とは別名、歯肉肥大や歯肉過形成とも呼ばれ歯ぐきの過形成をいいます。
こちらの原因ですが3つございます。
①単純性歯肉増殖症
口腔内の衛生状態の悪い場合に部分的あるいは全体的に見られ、通常、歯の表面であったり歯と歯の間に溜まったプラーク(歯垢)に対する炎症反応を指します。
ほとんどの場合、セルフケアがしっかりできていない方であったり何年も歯科医院に行かれずにセルフケアが効果的に行われていない患者さんに起こります。
そのような方の歯肉はとても軟らかく、赤く腫れあがり簡単に出血し、痛みを伴います。
②歯肉線維腫症
歯肉に過度な増殖が生じ、慢性的に上下全体の歯肉が肥大化する病気です。
原因は歯が生えると同時に発症したり症状が悪化する場合があります。
このような方の歯肉は全体的に硬く薄いピンク色をしています。
③薬物性歯肉肥大
薬物の連用によって歯肉結合組織中の線維芽細胞数とコラーゲン線維の増加のより発症します。
薬物というのが抗てんかん薬のフェニトインや免疫抑制薬のシクロスポリン、狭心症や高血圧に使われるカルシウム拮抗薬のニフェジピンやジルチアゼム塩酸塩やベラパミル塩酸塩などによって歯肉肥大が起こります。こちらに関しては薬物の使用を中止することで、部分的あるいは完全に改善されます。
薬物性歯肉肥大は、歯の表面に溜まるプラーク(歯垢)の量にも影響をうけるため、しっかりとセルフケアが大切です。
このような方の歯ぐきは硬く、無痛で薄いピンク色、また出血を伴うことはありません。
このように歯肉増殖症にもいろいろな理由がございます。
ご自身の歯肉を鏡で見て少しでも気になることがあったら衛生士まで聞いてください。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
神保町ミセ歯科•矯正歯科
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