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❾咬合性外傷性が歯周病に与える影響

こんにちは、神保町ミセ歯科・矯正歯科です。

噛み合わせが歯周病に関与していることはみなさんご存知ですか?

歯周病の原因はプラークですが、咬合性外傷も歯周病に大きく関与しています。

まず咬合性外傷とは
過度の咬合力によって引き起こされる付属器官の損傷
すなわち、外傷を与える過度な咬合により、歯周組織に損傷を与えることです。

具体的には歯ぎしり・食いしばり・噛み合わせのずれ・早期接触などが該当します。

では咬合性外傷はなぜ歯周病を悪化させる要因になるのでしょうか。

炎症が起きている箇所に咬合性外傷が加わると、プラークのみの場合と異なり歯根膜に炎症がより早く伝わるのです。
そのため咬合性外傷と炎症の合併により歯周組織の破壊が促進される報告が多いです。
特に咬合性外傷は歯槽骨の破壊の面で大きな影響を与えています。

では、過度な力が加わっている歯の周りには一体どのようなことが起きているのでしょうか。

まず、歯と歯を支えている骨の間にはクッションの役割をしている歯根膜というものがあります。
歯に1方向から持続的に力が加わると歯根膜は、力により圧迫される圧迫側と引っ張られる緊張側な分かれます。

圧迫側では歯を支えている骨に圧がかかり、骨がすり減らされていし、緊張側では反対側に歯が移動することによって大きくなった歯根膜の厚みを一定に保つために歯を支えている骨が増えます。
この両者の組織反応の結果、歯は揺れ始めますが力が加わらなくなるところまで歯が移動すると、今まで加わっていた過度な力がなくなるので、歯根膜と歯を支えている骨は正常な状態に戻り歯の揺れは治ります。

ところが、波を揺さぶるような2方向からの力が加わると歯根膜では圧迫側と緊張側が混在するようになり、両者で活発な骨のすり減り、増加が繰り返され、クッションの役割をしている歯根膜が大きくなります。その後、歯根膜は大きくなった状態で正常な組織として落ち着きます。

つまり、歯の周りの組織は歯根膜が大きくなることで、加えられた過度の咬む力に適応した状態(クッションの役割をしている歯根膜が大きくなった状態)で安定してしまうので歯の揺れが治りません。

私が今まで見てきた患者様も歯ぎしりや、くいしばりがある方は歯の揺れが大きく、歯周病の進行速度が早く感じられました。

咬合性外傷への治療方法は、噛み合わせの調整やマウスピースの使用です。
当院でもそのような治療は可能ですので、気になる方は一度来院してみてはいかがでしょうか。

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