2回目となりました。
こんにちは
歯科助手の加藤です。
本日は『歯肉より上の歯(以下歯肉縁上)のブラッシングだけで歯肉は良くなるのか』を一緒に学んでいきましょう。
サルを用いた研究を紹介します。
実験開始時に歯肉縁上、縁下(歯肉内)の歯垢を全て除去しました。 1年間の実験中左側の歯は週3回注意深く磨き、右側の歯は全く磨きませんでした。
観察すると、ブラッシングをしっかり行わなかった歯はほとんど歯肉内に歯垢が形成されていたのに対して、ブラッシングをした歯は歯肉内の歯垢の形成は見られなかったそうです。
この結果「歯肉より上の歯をしっかり磨くと、歯肉の中の歯垢は増えない」ということが分かります。
そして、歯肉の中に付いてしまった歯垢は元に戻るのに1年以上かかるという研究もあるそうです。
歯肉内の歯垢の細菌は歯肉より上の歯の歯垢から供給されているので、歯をしっかりと磨くことにより歯のみならず、歯肉の中の歯石の量も減少し歯肉は健康な状態になっていくんですね。