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⑬小児う蝕について

 

う蝕の発生にはう蝕の原因菌であるミュータンスレンサ球菌の口腔内への定着が大きく関与することがわかっています。

ミュータンスレンサ球菌の定着は歯が生え始める時期(6ヶ月頃)とともに開始され、19〜33ヶ月(2歳2ヶ月)が最も感染・定着しやすい時期と言われています。

またミュータンスレンサ球菌の感染は唾液を介して行われ、直接の口移しや食べ物の噛み与えのみならず、スプーンなどの食器の共有によっても感染することが報告されています。
ミュータンスレンサ球菌の感染・定着させないためには大人と食器を共有しないことが大切です。


より虫歯にならないためにはどのようにしたらよいのでしょうか。
それは、普段の歯磨き・仕上げ磨きと合わせ、フッ化物の取り入れをすることが効果的です。

フッ化物を取り入れるポイントは3歳まではフッ化物塗布を年2〜3回行い、かつフッ化物配合の歯磨き粉を使用することです。4歳以降うがいができるようになったらフッ化物配合のうがい薬も併用するとより効果が高いです。

またフッ化物の効果が高い時期は歯が生えてすぐなので、生え替わりの時期は定期的に歯科医院にて高濃度のフッ化物塗布を行うことを勧めます。

歯科医院で高濃度のフッ化物を塗布することと合わせてしっかり歯科検診・クリーニングを定期的に行うことで小児の虫歯は予防できます。

幼い頃からしっかり虫歯予防に努めましょう。

当院ではお子様の歯科検診・フッ化物塗布・歯磨き指導を行っております。
ご興味があればご連絡いただければと思います。

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⑫デンタルフロス


こんにちは
衛生士の原です。
皆さん歯磨きをする際歯ブラシ以外に使用しているものはありますか?
本日は補助的清掃用具デンタルフロスについてお話ししていきます。
まず、デンタルフロスは、歯ブラシの汚れが届きにくい歯と歯の間(歯間部)の清掃に使います。
デンタルフロスは、30〜40センチ程度の必要量を引き出し、カットして使用する糸巻きタイプのものとホルダー付きフロスがあります。
(デンタルフロスの使い方)
①1回の使用分のフロスを取り出し、指に巻き付ける
→1回分の使用量を取り出し左右の中指に2〜3回巻きつけ指の間を1〜2センチの長さにする。
1回分の使用量は30〜40センチくらい。(指の先からひじまでの長さが目安)
②歯と歯の間(歯間部)にデンタルフロスを入れる
→歯と歯の間にデンタルフロスをあて横に動かしながら、歯と歯の間に入れる(歯肉の少し中まで入れるのがポイント)
③上下に動かしてプラーク(歯垢)を落とす
→この時歯面にデンタルフロスを沿わせながら上下に動かし汚れを落としていく
④横に動かしながら取り出す

デンタルフロスが終わったら食べかすがお口の中に残ってるので必ずうがいをしてください。

デンタルフロスは歯と歯の間の汚れを落とす大切な補助的清掃用具です。
当院でもデンタルフロスの販売しておりますので歯と歯の間に食べかすが詰まるとお悩みの方や興味ある方は是非ご使用してみてください。

より良いセルフケアを心がけてみて下さい。
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⑪ むし歯予防のフッ素

こんにちは、衛生士の會澤です。
本日は「むし歯予防のフッ素」についてお話しします。
みなさんは、歯磨き粉を購入する際「フッ素〇〇〇〇ppm配合」って言葉が書いてあるのを見ませんでしょうか?
まず、フッ素とは歯や骨を健康に保つように強くしてくれたり、酸に溶けにくい強い歯を作る働きがあるとして、世界各国でむし歯予防に利用されています。
フッ素は歯磨き粉にしか入っていないと思われがちですが、空気、水、食物などにも存在しております。
食物では、イワシ、海藻、味噌、牛肉、りんご、じゃがいも、紅茶、緑茶、塩などに多く含まれています。
では、これらの食物を食べていればフッ素は取ることができて、むし歯にならないということでしょうか?
そうではございません。
むし歯予防のためにも食品からフッ素を摂ることも大切ですが、歯科医院でフッ素を塗ってもらったり、フッ素入りの歯みがき剤を使うほうが効果は高いのです。

フッ素を取り込む方法にもいろんな方法があります。
①歯科医院でのプロケアによるフッ素塗布
歯科医院で高濃度のフッ素を歯に塗布する予防法になります。歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい場所にも効果的です。
フッ素塗布剤は、泡状(フォームタイプ)、ジェルタイプ、液体タイプと様々な塗布剤がございます。
②セルフケアによるフッ素入り歯磨き剤
むし歯予防には、何よりも毎日の歯磨きが大切です。
フッ素入り歯磨き剤を使って効果的にむし歯予防をしましょう。
③ホームケアによるフッ素洗口
毎日または週1回の頻度で歯磨き後や寝る前にフッ素入り洗口液を使うとより効果的です。

フッ素を塗ると歯の表面のあるエナメル質にフッ素が取り込まれることで、歯の質が丈夫になり、酸に溶けにくい歯がつくられていきます。
特に生えたばかりの歯はたくさんのフッ素を取り込みやすい性質があるので、萌出直後からフッ素を塗り、子供のうちからフッ素による予防を心がけるといいでしょう。

また、フッ素の濃度ですが日本で認可されているフッ化物濃度は1500ppmF以下に定められており、1450ppmFまでのものや子供用ですと950ppmFまでのものが販売されております。
1500ppmF配合が認められたとなっているのに、なぜ1450ppmFなのかと申しますと、製造時に誤差が発生した際1500ppmFを超えないために上限値よりも低く設定しているのです。
歯磨き粉を購入する際はフッ素濃度がどれくらい入っているのかも気にして見て購入していただけるといいでしょう。

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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⑩ 糖尿病と歯周病がお互いに与える影響って?

3回目になりました。
こんにちは 歯科助手の加藤です。

本日は糖尿病と歯周病の関係性について調べてみました。

ということで歯周病が糖尿病に、糖尿病が歯周病にどんな与える影響を与えるのでしょうか。

糖尿病で血糖値が高いと、血中のマクロファージという自然免疫細胞が刺激を受け、サイトカインという低分子のタンパク質を生産します。
サイトカインは炎症を促進して歯周病を悪化させます。

歯周炎があるとサイトカインが血液を介して肝臓や筋肉へと運ばれます。
肝臓ではサイトカインがインスリンの効果を阻害するので糖の取り込みが低下します。
このため、糖尿病は悪化します。

歯周炎を治療するとサイトカインが減少しインスリンの効果が上昇します。
そして、ブドウ糖の取り込みが増え、血糖値が改善されるので糖尿病の症状が軽減されるそうです。

糖尿病の人は一般に
①歯周病にかかる頻度が2~3倍高い
②免疫力が低下している
③再生力が弱い
と言われています。
歯周病治療によって糖尿病の症状が改善する事もよく知られているそうです。

歯周病を治療すると糖尿病の症状も良くなるんですね。

最後に3月から矯正治療を始めた私の写真を公開致します。
まだ初めて3ヶ月ですが少しずつ動いてきました。

2023年1月8日
抜歯、矯正器具を全くをつけていない歯です。

2023年4月30日
抜歯、器具を装着した写真です。
上:装着後約2ヶ月
下:装着後約1ヶ月
※上のみホワイトワイヤー使用

2023年5月22日
上:器具を装着して約3ヶ月
下:器具を装着して約2ヶ月

このガタガタな歯が今後どのように動くかまたこちらでお知らせ致します。

当院でも矯正治療を行っております。
ご興味のある方は是非ご相談ください。

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❾咬合性外傷性が歯周病に与える影響

こんにちは、神保町ミセ歯科・矯正歯科です。

噛み合わせが歯周病に関与していることはみなさんご存知ですか?

歯周病の原因はプラークですが、咬合性外傷も歯周病に大きく関与しています。

まず咬合性外傷とは
過度の咬合力によって引き起こされる付属器官の損傷
すなわち、外傷を与える過度な咬合により、歯周組織に損傷を与えることです。

具体的には歯ぎしり・食いしばり・噛み合わせのずれ・早期接触などが該当します。

では咬合性外傷はなぜ歯周病を悪化させる要因になるのでしょうか。

炎症が起きている箇所に咬合性外傷が加わると、プラークのみの場合と異なり歯根膜に炎症がより早く伝わるのです。
そのため咬合性外傷と炎症の合併により歯周組織の破壊が促進される報告が多いです。
特に咬合性外傷は歯槽骨の破壊の面で大きな影響を与えています。

では、過度な力が加わっている歯の周りには一体どのようなことが起きているのでしょうか。

まず、歯と歯を支えている骨の間にはクッションの役割をしている歯根膜というものがあります。
歯に1方向から持続的に力が加わると歯根膜は、力により圧迫される圧迫側と引っ張られる緊張側な分かれます。

圧迫側では歯を支えている骨に圧がかかり、骨がすり減らされていし、緊張側では反対側に歯が移動することによって大きくなった歯根膜の厚みを一定に保つために歯を支えている骨が増えます。
この両者の組織反応の結果、歯は揺れ始めますが力が加わらなくなるところまで歯が移動すると、今まで加わっていた過度な力がなくなるので、歯根膜と歯を支えている骨は正常な状態に戻り歯の揺れは治ります。

ところが、波を揺さぶるような2方向からの力が加わると歯根膜では圧迫側と緊張側が混在するようになり、両者で活発な骨のすり減り、増加が繰り返され、クッションの役割をしている歯根膜が大きくなります。その後、歯根膜は大きくなった状態で正常な組織として落ち着きます。

つまり、歯の周りの組織は歯根膜が大きくなることで、加えられた過度の咬む力に適応した状態(クッションの役割をしている歯根膜が大きくなった状態)で安定してしまうので歯の揺れが治りません。

私が今まで見てきた患者様も歯ぎしりや、くいしばりがある方は歯の揺れが大きく、歯周病の進行速度が早く感じられました。

咬合性外傷への治療方法は、噛み合わせの調整やマウスピースの使用です。
当院でもそのような治療は可能ですので、気になる方は一度来院してみてはいかがでしょうか。

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❽歯周病が影響を与える疾患


こんにちは
衛生士の原です。

本日は歯周病が影響を与える疾患についてお話ししていきます。
歯周病とは、細菌の炎症によって引き起こされる病的な疾患で、歯の周りの歯茎や、歯を支える骨が溶けてしまう病気です。

この歯周病は口腔の局所的な感染症であるが全身のさまざまなな疾患に関係している炎症性疾患であり、口腔外のさまざまな疾患に影響を与えています。

例として
糖尿病、誤嚥性肺炎を代表とする呼吸疾患、関節リウマチ、動脈硬化、虚血性疾患などの血管疾患、低体重児出産や早産、慢性腎臓病などが関連していることが報告されています。

歯周病は全身にまで影響を与えてしまう怖い病気です。

当院では虫歯の治療に加えて歯周病の治療も行っております。
口腔内だけではなく全身の健康も一緒に見つめ直していきましょう。

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❼歯石の好発部位

こんにちは、衛生士の會澤です。
本日は「歯石の好発部位」についてお話しします。

まず歯石とは、歯に付着したプラーク(歯垢)が歯磨きで落とされないまま長期間堆積し、唾液中のカルシウムと結合して石灰化し固くなったものを言います。
表面はとてもザラザラしているため、歯石の上にさらにプラークが付着しやすくなっています。

歯石の好発部位は、上の奥歯の外側と下の前歯の裏側で、特につきやすいのは下の前歯の裏側です。
なぜここに歯石がつきやすいかですが、そこには唾液腺の出口があるからです。
唾液腺は顎下腺、耳下腺、舌下腺の3つあり、唾液が停滞する為この3つの唾液腺の近くに歯石がつきやすいのです。
歯石のつきやすさや量には個人差はあるのですが、歯石がつきやすい方はこの辺りを特に気をつけて歯磨きする事をオススメします。
歯石は歯肉に炎症を起こす原因になるので、きちんと取り除くことが大切です。
歯石は石のように固く歯ブラシでは落とせないので、定期的に歯科医院に通って歯石を落としましょう。

少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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❻ 歯磨きで歯肉の状態はよくなるのか

2回目となりました。
こんにちは
歯科助手の加藤です。

本日は『歯肉より上の歯(以下歯肉縁上)のブラッシングだけで歯肉は良くなるのか』を一緒に学んでいきましょう。

サルを用いた研究を紹介します。
実験開始時に歯肉縁上、縁下(歯肉内)の歯垢を全て除去しました。 1年間の実験中左側の歯は週3回注意深く磨き、右側の歯は全く磨きませんでした。

観察すると、ブラッシングをしっかり行わなかった歯はほとんど歯肉内に歯垢が形成されていたのに対して、ブラッシングをした歯は歯肉内の歯垢の形成は見られなかったそうです。

この結果「歯肉より上の歯をしっかり磨くと、歯肉の中の歯垢は増えない」ということが分かります。
そして、歯肉の中に付いてしまった歯垢は元に戻るのに1年以上かかるという研究もあるそうです。

歯肉内の歯垢の細菌は歯肉より上の歯の歯垢から供給されているので、歯をしっかりと磨くことにより歯のみならず、歯肉の中の歯石の量も減少し歯肉は健康な状態になっていくんですね。

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❺喫煙と歯周炎の関係について

喫煙が歯周炎のリスクを高めることはみなさんご存知ですか?

アメリカの調査で
喫煙者は15.6%
過去喫煙者は10.5%
非喫煙者は4.9%
が歯周炎となり、喫煙者では歯周炎を患っている人が著しく多いことがわかります。

同じ年齢、性別、人種、学歴、収入であっても
喫煙者は非喫煙者と比べると3.97倍リスクが高い結果となってます。

また喫煙の量によってもリスクに差があります。
1日に9本以下の喫煙者と非喫煙者を比較したリスクが2.79倍であるのに対し
1日31本以上の喫煙者と非喫煙者を比較した場合では5.88倍と、リスクが2倍以上に増加しています。

このように、さまざまな歯周炎のリスクである原因をを加味しても歯周炎の原因の52.8%が喫煙と推定されています。

まさに、喫煙は歯周炎の最大のリスクというわけです!

また受動喫煙と歯周炎の関係を調べた研究もあり、家庭や職場で受動喫煙にさらされている人は歯周炎のリスクが1.6倍になるとされています。

そして喫煙者は歯周炎治療の効果が低くなることもわかっており、歯周治療に対する効果は喫煙者では25〜50%程度低下すると言われています。
またインプラント治療に関しては、非喫煙者に比べほぼ2倍の失敗率を示しています。

では禁煙をするとどのようになるのでしょうか。
禁煙2年までは歯周炎のリスクは非喫煙者と比べ3.22倍と高いですが、禁煙を続けているとリスクはだんだんと低下していき、禁煙11年を超える頃には1.15倍とリスクはほとんど消滅しています。

このようなことから禁煙は歯周炎治療としても非常に有効であることがわかります。

禁煙はお口の健康も身体の健康も守ってくれるようです。
おタバコを吸われている方はこれを機に禁煙を検討してみてはいかがでしょうか。

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❹歯石とは


初めまして。
衛生士の原です。

本日は「歯石」についてお話ししていきます。

歯石は歯に付着したプラーク(歯垢)が除去されないまま長期間堆積し石灰化した沈着物のことを言います。
歯石表面は粗糙であるため、プラーク(歯垢)が付着しやすく、自浄作用や口腔清掃が制限されるため歯肉炎、歯周病、口臭の原因となります。

歯石には
歯肉縁上歯石と歯肉縁下歯石の2種類があります。
歯肉縁上歯石は歯と歯茎が接している部分より上にある歯石です。
特徴としては
・白色もしくは黄白色
•目で確認できる
•プラーク(歯垢)が原因
•柔らかく比較的簡単に除去できる
•唾液によって石灰化する
•歯肉炎の原因になる

歯肉縁下歯石は歯と歯茎の下の部分、歯周ポケットに隠れている歯石です。
特徴としては
•黒色もしくは暗褐色
•硬く除去が困難
•歯周病の原因になる

歯肉縁上歯石、歯肉縁下歯石どちらもセルフケアでは落とすことができないので歯科医院で落とす必要があります。

歯周病にならないためにも定期的に歯科医院に通い健康な歯を目指しましょう。

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